Nakazawa Specialist 中沢のひとびと詳細

写真

明るくおおらかな、中沢のひとびと

中沢に暮らすひとびとの横顔をご紹介します。

木下 佳信さん

りんごのきのした農園園主

kinosita1

りんごのきのした農園園主の木下佳信さんをご紹介します。
 
木下さんは1975年福岡県生まれ。お母様のご実家が米とトマトの農家を営まれていたため、幼少期より農業には親しみを持っていました。
 
1993年東京大学に進学し、将来農業に関わりたいと気持ちがあって農業土木を専攻しました。大学院在学中に、海外の農業開発や食糧安全保障に関わりたいと思うようになり、JICA(国際協力機構)に就職します。増え続けることが予想される世界人口に対して、食べさせていくことを生涯続けたいという夢があったとのことです。JICAの職務で2004年から海外に駐在したのは、駒ヶ根とも縁の深いネパールで、当時は駒ヶ根市役所から派遣されていた職員の方と仕事を通じた交流があり、丁寧な働きぶりに感心していたとのことでした。
 
駒ヶ根とのご縁があったせいか、2010年より2年間、駒ヶ根市青年海外協力隊訓練所へ転勤され、そこで暮らすうちに駒ヶ根市の生活に魅力を感じるようになったということです。なかでも、現在生産を手がけるりんごをはじめ、果物の美味しさや野菜の新鮮さは、都会の生活ではまず手に入れることはできないと感じたということでした。それが一旦東京に戻っても、駒ヶ根市へと移住するきっかけとなったとのことです。東京のJICA本部にて海外に日本人の技術専門家をリクルートして派遣する業務に関わるうちに、農協人材が10年前と比較して激減している現状を目の当たりにし、海外の農業開発には行き詰まりを感じるようになったとのことです。その代わりに、国内の農業を再生させ、地域を発展させることに魅力を感じ、移住を真剣に考えるようになります。駒ヶ根市は農業に関わりながら、国際協力にも引き続いて関わることのできるグローバルな土地柄であることから、2015年にJICAを退職し、リンゴ農家として就農することを決心されました。
 
りんごのきのした農園では、りんご以外にもジュースやジャムの加工品も生産販売しています。地域の資源をフル活用して、地元でも都会からのお客様にとっても地元駒ケ根のアピールにつなげていきたいとのことです。また、駒ヶ根市の農家としては初めて、長野県SDGs推進企業登録制度に応募され、第1期の登録企業と認定されました。環境負荷の軽減や働き方、女性の社会参画などの面で、地域の社会が持続的に活動を続けることができるよう、農家の肩幅の中で考え、実践していきたいと熱く語っておられました。
 
取材は、農園の女性スタッフの皆さんと1月販売開始予定のシードルの試飲を行っているタイミングでお邪魔しました。天竜川に因んで、かっぱが描かれたラベルのシードルと奥様の亜紀さんの手料理を囲んでとても和やかな雰囲気でした。「農家で商品開発する際にはスタッフの皆さんからのアイデアを伺い積極的に取り入れるようにしている。主婦目線で欲しい!と思うものをつくっていきたい」とおしゃっていました。
 
木下さんは今年、原地区の厚生部長や農家組合長の役職も務められておられ、地区行事や地域活動に積極的に参加されています。「中沢の地域が活発であることはもちろん大事なのだけれど、役職の負担は結構大変なので“ババ抜き”のような形で将来引き受け手がいなくならないか心配いしている。人口が減少していく中で重要な役割が果たせるよう、地域に貢献したいという願う人が増えるよう、アイデアを出して地域を盛り上げていきたい」と、農園のポリシーである持続性に関連して中沢の地域おこしへの思いを語っていただきました。

ページのトップへ

中沢のひと

中沢のひと一覧

kinosita120191227木下 佳信さん
りんごのきのした農園園主の木下佳信さんをご紹介します。 木下さんは1975年福岡県生まれ。お母様のご実...
続きを見る。
20181203宮下学さん
もっと見る