ようこそ信州駒ヶ根の中沢へ。
現在の三宝家で堂庫として保存されています。寶積寺は承応2年(1653)創立、明治の初めまではお寺でした。本尊は江戸時代初期の作。法眼様として祈祷もしていました。五ヶ部落と菅沼の山争いで五ヶに勝訴(記念は伊勢宮)させた功労者とされています。
この塔は明徳3年(1392南朝最後)と中沢も郷印されています。北朝年号であり中澤氏が鎌倉方に属していたとされる証拠です。境内の沙羅双樹の大木は有名です。尚道をはさんで満蒙開拓犠牲者の慰霊塔があります。
代表的な方言をご紹介いたします。
方 言 | 意 味 | 用 例 |
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あいさ | あいだ | 雨戸と雨戸のあいさへ左手を挟んじゃっていてえ目にあった |
あっぽ | 帽子 | 孫がおんもえ飛び出したのを見てあっぽをかぶらにゃどくだよといって後をおった |
あんじゃねえ | 心配ない | そんあこたああんじゃねえで心配しんように |
いごく | 動く | さっきとってきた鮒は元気よくたらいのなかでいごき回っておる |
いびくる | もてあそぶ | めづらしいのか直ぐに手にとっていびくる いまにいびくりこわらにゃいいが |
えらい | 辛い | 仕事がえらいもんでいきてがない |
おらほー | 自分の家 | おらえじゃまんだはねえなんでおるとこえ |
くねっぽい | ませてる | この児はくねているよ |
けえ | かい | そうけえ |
ごしたい | 疲れた | はぁごしたいといっておばあさんは土手の芝生え腰を下ろした |
ずく | 精が出る | よくずくのある人だ動きどうした |
だだくさもねぇ | 沢山 | こりゃだだくさもねえ柿の山だ |
つら | だろう | もう仕事にいっつらとおもぅがなえ |
づら | でしょう | きつとそうづらとおもうがなえ |
なから | おおよそ | なからになったようだぜそいじゃ明日えつにゃ通れるかなえ |
なるい | ゆるい | 今朝のしみはなるいぼつぼつぬくとくなるらよ |
ぬくとい | あたたかい | なんだかぬくてぇ風がふいてくる |
はーるか | 長いあいだ | はーるかめーんなんだが達者だつたかえ |
ひづぅこいた | 苦労した | 桑つみの摘めを畑の中でなくしみつけるにひづぅていた |
びちゃる | 捨てる | こらそんなもんなんか口え入れるんじゃねえぞばばいでといってびちゃった |
みやましい | 精力的な人 | あの子は仕込がいいのかなかなかみやましいもんだなえ |
めたぁ | やたら | きょうはめたぁ人がくる |
やくやく | わざわざ | そんなぁいつでもよかったにこんなことでやくやくきてくれて |
※北原 貞蔵 著「暮らしとことば」より引用